【住む|第2話】
50代になると、若い頃とは少しずつ時間の使い方が変わってきます。
仕事に追われるだけではなく、
「休みの日をどう過ごすか」
「誰と過ごすか」
「何に時間を使いたいか」
そんなことを考えるようになりました。
私は58歳で和歌山へ移住しました。
そして暮らし始めてみると、変わったのは住所だけではありませんでした。
休日の過ごし方。
お金の使い方。
出かける場所。
そして、時間に対する感覚。
都会にいた頃とは、少しずつ違ってきたように思います。
今回は、50代から和歌山で暮らし始めて感じた「時間の使い方の変化」について書いてみます。
以前は「休みだから何かしなければ」と思っていた
若い頃や仕事中心の生活をしていた頃は、
せっかくの休日だから出かけよう。
買い物に行こう。
どこかへ食べに行こう。
そんなふうに思うことが多かった気がします。
休日を充実させるには、
何か特別な予定が必要。
そんな感覚です。
ところが50代になり、和歌山で暮らすようになってからは、
「今日は特に予定がなくてもいい」
と思える日が増えました。
朝、ゆっくり起きる。
コーヒーを飲む。
少し散歩する。
買い物へ行く。
気が向いたら車で海の方へ行ってみる。
それだけでも、意外と一日は満たされます。
何かを詰め込まなくてもいい。
これは、和歌山へ来てから感じた大きな変化の一つです。
「わざわざ遠くへ行かなくてもいい」と思うようになった
以前なら、休日のお出かけというと、
有名な場所。
大きな商業施設。
少し遠くの観光地。
そんな場所を選ぶことが多かったと思います。
でも和歌山では、少し車を走らせるだけで景色が変わります。
海が見える場所。
山の中。
川沿い。
小さな漁港。
昔ながらの町並み。
「今日はどこかへ旅行へ行こう」
と構えなくても、日常の延長で少し気分を変えられます。
この感覚は、思っていた以上に大きいものでした。
休日に「自然を見る時間」が増えた
和歌山に来て変わったことの一つが、自然を見る時間です。
特別に自然が好きだったわけではありません。
でも、
海の色。
山の緑。
夕方の空。
季節によって変わる景色。
そうしたものを見る機会が増えました。
50代になると、若い頃のように刺激を求めるだけではなく、
少し落ち着ける時間
も大切になってくるように感じます。
何かをするために出かけるのではなく、
景色を見るだけ。
海辺を少し歩くだけ。
それでも十分だと思えるようになりました。
「半日のお出かけ」がちょうどよくなった
若い頃は、せっかく出かけるなら一日中楽しみたいと思っていました。
朝から出発して、夜まで遊ぶ。
そんな休日も楽しいものです。
でも50代になると、
「午前中だけ」
「お昼を食べて帰る」
「夕方までには家に戻る」
そんな半日のお出かけが、とても心地よく感じます。
和歌山は、こうした過ごし方と相性がいい場所です。
少し車を走らせて、
海を見る。
魚を食べる。
温泉に入る。
道の駅へ寄る。
そして夕方には家へ帰る。
翌日に疲れを残さない。
これくらいが、今の自分にはちょうどいいと感じています。
「お金を使う休日」だけが楽しいわけではなくなった
以前は、
買い物。
外食。
ショッピングモール。
旅行。
映画。
休日を楽しむには、ある程度お金を使うものだと思っていました。
もちろん、今でも外食や旅行は好きです。
でも和歌山で暮らしていると、
お金をそれほど使わなくても楽しめる日があります。
海沿いを走る。
公園を歩く。
景色を見る。
市場をのぞく。
季節の花を見る。
家で買ってきた魚を食べる。
そんな休日でも十分楽しい。
50代になると、これからの生活費や老後のお金も少しずつ気になります。
だからこそ、
あまりお金を使わなくても楽しめる暮らし
というのは、意外と大切なのかもしれません。
「何もしない時間」に罪悪感がなくなった
これは年齢のせいなのか、和歌山暮らしの影響なのか分かりません。
でも以前より、
何もしない時間を楽しめるようになりました。
若い頃は、
休んでいる時間がもったいない。
何かしなければ。
そんな気持ちがあったように思います。
今は、
今日は家でゆっくりしよう。
午後から少し散歩しよう。
それでいい。
と思えるようになりました。
50代からは、時間を「埋める」のではなく、
時間に余白をつくる
ことも大事なのかもしれません。
日常の中に「小さな楽しみ」が増えた
和歌山へ来て感じるのは、
大きなイベントではなく、小さな楽しみが増えたことです。
今日は魚が安かった。
新しい店を見つけた。
知らない道を走ってみた。
海がきれいだった。
みかんがおいしかった。
夕焼けがきれいだった。
こういうことは、特別な思い出にはならないかもしれません。
でも毎日の暮らしでは、こうした小さなことの方が大切なのではないかと思うようになりました。
50代になると「誰と過ごすか」も変わってくる
若い頃は、大勢で集まることも楽しかった。
予定がたくさん入っていることがうれしい時期もありました。
でも50代になると、
本当に気を使わずに過ごせる人。
家族。
気の合う友人。
そんな人たちとの時間を大切にしたいと思うようになります。
そして、ときには一人で過ごす時間も心地いい。
和歌山での暮らしは、
人と会う時間。
一人で過ごす時間。
家族と過ごす時間。
そのバランスを取りやすいように感じています。
「休日に疲れる」のをやめたいと思うようになった
月曜日になって、
「休みだったのに疲れている」
ということはありませんか。
私も以前はありました。
休日だからと予定を詰め込みすぎて、
結局、月曜日の方が疲れている。
50代になると、
休日は遊ぶ日であると同時に、
体を整える日
でもあると感じます。
少し出かける。
おいしいものを食べる。
家で休む。
早めに寝る。
そして翌日に疲れを残さない。
そんな休日が、だんだん好きになってきました。
和歌山では「季節」を意識するようになった
暮らしていると、季節の変化がよく分かります。
梅。
桃。
みかん。
魚。
桜。
海。
山。
その時期ならではのものがあります。
「今しか楽しめないもの」を意識すると、一年の過ごし方も少し変わります。
春になったからここへ行こう。
夏だから海を見に行こう。
秋になったから果物を買いに行こう。
冬だから温かいものを食べよう。
季節ごとに小さな予定ができる。
これも、和歌山暮らしの楽しさの一つです。
50代からは「時間の使い方」が暮らしそのものになる
若い頃は、
仕事。
子育て。
家事。
予定。
やらなければならないことで、一日が埋まっていきます。
でも50代になると、少しずつ自分の時間が戻ってくる人も多いのではないでしょうか。
その時間を何に使うか。
これは、思っている以上に大きなことです。
どこに住むかも大切。
どんな家に住むかも大切。
でも、それ以上に、
そこでどんな毎日を過ごすのか。
それが暮らしなのだと思います。
「何をするか」より「どう過ごしたいか」
和歌山へ移住してから、
休日に何をするかより、
どう過ごしたいかを考えるようになりました。
のんびりしたい。
少し自然を見たい。
おいしいものを食べたい。
家族と出かけたい。
一人でゆっくりしたい。
そんな気分から休日を決める。
以前とは少し違う時間の使い方です。
まとめ|50代からは、少しゆっくりでもいい
58歳で和歌山へ移住して、暮らしそのものが劇的に変わったわけではありません。
今でも仕事をします。
買い物もします。
家事もあります。
忙しい日もあります。
ただ、
休日だから予定を詰め込まなくてもいい。
遠くへ行かなくてもいい。
お金をたくさん使わなくてもいい。
何もしない時間があってもいい。
そう思えるようになりました。
50代からの暮らしは、
新しいことをたくさん始めるだけではなく、
今まで抱えていたものを少し減らしていくこと
なのかもしれません。
予定を減らす。
移動を減らす。
無理を減らす。
そして、その分、
自分が心地いいと思える時間を増やしていく。
和歌山で暮らし始めて、私はそんな時間の使い方を少しずつ覚えているところです。
50代からの暮らし。
少しくらい、ゆっくりでもいい。
今はそう思っています。



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