買う・食べる|第5回

和歌山で暮らすようになると、少しずつ変わってくるものがあります。
その一つが、
「野菜や果物をどこで買うか」
です。
もちろん普段はスーパーで十分です。
でも和歌山には、地元で採れた野菜や果物を買える農産物直売所が身近にあります。
桃。
みかん。
柿。
梅。
いちじく。
そして、毎日の料理に使うキャベツ、大根、トマト、きゅうり、なす。
こうしたものを、
「観光のお土産」ではなく「今日の夕飯の材料」として買える。
これも、和歌山で暮らす楽しみの一つではないでしょうか。
和歌山では直売所が特別な場所ではない
県外から来た人にとって、農産物直売所というと、
「ドライブの途中で寄る場所」
「旅行のお土産を買う場所」
という印象があるかもしれません。
でも和歌山で暮らしていると、もう少し日常に近い存在になります。
和歌山市内だけでも、JAわかやまが運営する「愛菜てまりっこ」が、榎原、園部、有本、西浜、寺内などにあります。いずれも地元の農産物を買えるファーマーズマーケットです。
つまり、
「今日はスーパーではなく、直売所へ野菜を買いに行こう」
という選択肢を持てるわけです。
これが、農産県で暮らす面白さだと思います。
和歌山市内なら「愛菜てまりっこ」
和歌山市で日常使いしやすい直売所として覚えておきたいのが、
愛菜てまりっこ
です。
現在、和歌山市内には、
かせい店。
いさお店。
しかごなかのしま店。
さいか店。
おかざき店。
があります。
営業時間は基本的に9時から17時で、日曜日と年末年始が休みとなっています。
大型観光施設というより、
近所で地元野菜を買う場所
という感覚で使いやすいのが特徴です。
スーパーと直売所を使い分ける暮らしを始めるなら、まずこうした身近なお店から試してみるのがよさそうです。
直売所の面白さは「今日は何がある?」ということ
スーパーには、一年を通して比較的同じ野菜が並びます。
もちろんそれは便利です。
一方、直売所へ行くと、
その時期に採れたものが売り場の主役になります。
春なら春の野菜。
夏ならトマトやなす。
秋になれば柿。
冬にはみかん。
この変化が面白いのです。
「買いたいものを決めてから店へ行く」
というより、
「今日は何が出ているかな?」
と見に行く。
そして売り場を見ながら、
「今日はこれを食べよう」
と夕飯を決める。
スーパーとは少し違う買い物の楽しみがあります。
少し足を延ばすなら「めっけもん広場」
和歌山の農産物直売所の代表格といえば、紀の川市にある
めっけもん広場
です。
JAわかやま最大規模の直売所で、和歌山市内から車で約30分と案内されています。現在は午前9時から午後5時まで営業しています。
店内には、
大根。
白菜。
キャベツ。
玉ねぎ。
トマト。
なす。
豆類。
芋類。
などの野菜に加えて、
桃。
柿。
みかん。
八朔。
梨。
ぶどう。
梅。
すもも。
いちじく。
キウイフルーツ。
いちご。
など、多くの果物が並びます。
さらに梅干し、漬物、ジャム、金山寺みそなどの加工品も扱われています。
「野菜を買う」というより、
和歌山の旬を見に行く場所
と言った方が近いかもしれません。
桃の季節は、和歌山に住んでいることを実感する
和歌山の直売所で特に楽しいのが、果物の季節です。
例えば桃。
和歌山では夏になると、
スーパーにも、
直売所にも、
道沿いの販売所にも、
桃が並び始めます。
県外に住んでいると桃は、
「少し高級な果物」
という印象が強いかもしれません。
でも産地の近くで暮らしていると、
「今年も桃の季節が来たな」
と季節の風物詩のように感じられるようになります。
ただし、直売所では農産物の入荷量が日によって変わります。
めっけもん広場でも、桃の品種が切り替わる時期などには入荷量が少なくなり、購入できない場合があると案内されています。
これも、
工場で一年中同じものを作る商品ではなく、農産物を買っている
ということを実感するところです。
冬は、やっぱりみかん
夏の桃に対して、冬の和歌山らしさを感じるのがみかんです。
みかんも和歌山では身近な存在です。
直売所では、店によって、
大きさ。
品種。
生産者。
価格。
が違うものが並ぶことがあります。
最初は何となく選んでいても、
だんだん、
「この品種が好き」
「このくらいの大きさが好き」
と好みが出てくる。
こういうところも、産地の近くに住む楽しみだと思います。
今後「食べる」のカテゴリーでは、
和歌山の柑橘を季節ごとに楽しむ記事
もぜひ作りたいテーマです。
果物だけじゃない。普段の野菜こそ直売所
和歌山というと、
桃、梅、みかん、柿。
どうしても果物に目が向きます。
でも暮らす人にとっては、
普段の野菜を買えることの方が重要
かもしれません。
キャベツ。
大根。
ほうれん草。
ねぎ。
トマト。
きゅうり。
なす。
ブロッコリー。
こうした普通の野菜が売られています。
つまり直売所は、
「和歌山名物を買う場所」
ではなく、
毎日の食卓を支える場所
として使えるのです。
ここが、旅行で立ち寄る直売所との一番大きな違いかもしれません。
道の駅 四季の郷公園も面白い
和歌山市内で、買い物とちょっとしたお出かけを組み合わせたいなら、
道の駅 四季の郷公園
もあります。
園内の「水の市場」では、地元で採れた新鮮な青果やオリジナル商品などを販売しています。
さらに園内には、
地域食材を楽しめる「火の食堂」。
BBQができる「炎の囲炉裏」。
農に触れられる「土の農園」。
公園やドッグパークなどもあります。
だから、
野菜を買いに行くだけではなく、休日を過ごす場所
として使えるのが面白いところです。
朝から出かけて、
少し散歩して、
食事をして、
帰りに地元野菜を買って帰る。
こんな休日なら、わざわざ遠くへ旅行しなくても楽しめます。
直売所は「安いから行く」だけではない
農産物直売所というと、
「スーパーより安いの?」
というところが気になるかもしれません。
もちろん、商品や時期によってはお得に感じるものもあります。
でも価格だけで比較する必要はないと思います。
直売所の魅力は、
新鮮な地元野菜に出会える。
旬がわかる。
珍しい野菜を見つけられる。
生産者の名前が見えることがある。
その日の入荷によって売り場が変わる。
というところにあります。
だから、
「安いから買う」ではなく、「今日は何があるか見に行く」
という楽しみ方の方が、長く続くように思います。
早い時間に行くのも楽しみの一つ
直売所を楽しむなら、
できれば午前中に行くのがおすすめです。
農産物は入荷状況によって品ぞろえが変わりますし、人気の商品は早めになくなることもあります。
休日の朝、
少し早く起きて、
直売所へ出かける。
野菜や果物を買って、
昼には家へ帰る。
そして買ったものを使って料理する。
これだけでも、ちょっとした休日になります。
和歌山では、
「買い物」と「ドライブ」と「食べる」が自然につながる
のです。
スーパーと直売所、どちらも使えばいい
ここまで直売所の魅力を書いてきましたが、
毎日の買い物をすべて直売所に変える必要はありません。
調味料。
牛乳。
パン。
冷凍食品。
日用品。
こうしたものはスーパーの方が便利です。
だから、
普段はオークワや松源、エバグリーン。
野菜や果物を楽しみたい日は直売所。
このくらいの使い分けがちょうどいいと思います。
「スーパーか直売所か」
ではなく、
両方を生活の中に持てる。
これが和歌山の良さではないでしょうか。
50代からの暮らしにも合っている
50代以降になると、
食べるものを少し意識するようになる人も多いと思います。
「野菜をもう少し食べよう」
「旬のものを食べよう」
「外食ばかりではなく、自宅でも料理しよう」
そんなことを考え始めたとき、
近くに農産物直売所がある暮らしは意外と相性がいいです。
直売所へ行く。
季節の野菜を見つける。
どうやって食べようか考える。
料理して食べる。
こうした小さな流れが、
食生活そのものを楽しむきっかけ
にもなります。
和歌山では「旬」が暮らしのカレンダーになる
都会では、
「今日は何月何日」
で季節を感じることが多いかもしれません。
でも和歌山で暮らしていると、
売り場を見て季節を感じることがあります。
梅が並び始めた。
桃が出てきた。
いちじくが出てきた。
柿が増えてきた。
みかんの季節になった。
そんな変化が、
暮らしのカレンダー
になっていきます。
これは、おそらく和歌山に住んでみないとなかなか実感できないことです。
まとめ|直売所があると、和歌山の暮らしが少し楽しくなる
和歌山には、農産物直売所が身近にあります。
和歌山市内なら、
愛菜てまりっこ。
少し足を延ばせば、
めっけもん広場。
休日のお出かけと組み合わせるなら、
道の駅 四季の郷公園の水の市場。
それぞれ違った楽しみ方ができます。
でも一番大切なのは、
有名な直売所へ行くことではありません。
近所で採れた野菜を買う。
旬の果物を見つける。
「これ、どうやって食べよう?」
と考える。
そして家で食べる。
そんな普通の一日が、
少しだけ豊かになること。
それこそが、農産物直売所が身近にある和歌山暮らしの魅力なのだと思います。
スーパーで何でも買える時代だからこそ、
季節によって並ぶものが変わる場所へ行く。
これもまた、
「和歌山に住む」ということの楽しみの一つです。
次回予告
次は、
「和歌山で新鮮な野菜を安く買うには?直売所・産直コーナーの楽しみ方」
を取り上げます。
同じ直売所テーマでも、次回はもう少し実用的に、
何時ごろ行く?
どんな野菜を狙う?
スーパーの産直コーナーとの違いは?
本当に安いの?
といった「実際に買うとき」の視点から掘り下げます。


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