【楽しむ|第4回】

和歌山に住んでから、少し身近になったものがあります。
温泉です。
以前なら温泉といえば、
「旅行のときに入るもの」
という感覚がありました。
宿を予約して、観光して、美味しいものを食べて、温泉に入る。
それはもちろん楽しい。
でも和歌山で暮らしていると、もっと気軽な温泉の楽しみ方があることに気づきました。
「今日は温泉でも行こうか」
朝起きてから、そんなふうに決めてもいい。
今回は、和歌山に住んで感じた「温泉が身近にある休日」について書いてみます。
和歌山は、実は温泉の選択肢が多い
和歌山の温泉と聞いて、まず白浜温泉を思い浮かべる人は多いと思います。
もちろん白浜は有名です。
でも、暮らしてみると、
「温泉=白浜まで旅行」ではありません。
和歌山市内やその周辺にも、日帰りで利用できる温泉があります。
少し車を走らせれば、紀北方面にも選択肢があります。
さらに休日を一日使うなら、紀中・紀南方面まで足を延ばすこともできます。
つまり、
近場で短時間。
少し走って半日。
遠くまで行って一日。
その日の気分や時間に合わせて選べるのです。
「温泉だけ行って帰る」ができる
これは、住んでみて変わった感覚のひとつです。
以前なら、
「せっかく温泉まで行くんだから、どこか観光しよう」
と考えていました。
でも今は、
温泉だけ入って帰る。
それでもいいと思うようになりました。
午前中は家でゆっくりする。
昼ごはんを食べる。
午後から温泉へ。
お風呂に入って、少し休んで帰る。
それだけで休日になります。
予定を詰め込まなくても、
「今日はいい一日だったな」
と思える。
50代になった今、こういう休日がとても心地よく感じます。
雨の日でも楽しめるのがいい
海やドライブは、やはり天気がいい日のほうが気持ちいいものです。
でも休日が毎回晴れるとは限りません。
朝起きたら雨。
そんな日は、
「今日はどうしようか」
となります。
そこで温泉です。
雨だから温泉へ行く。
これも立派な休日の過ごし方になります。
外で遊べない日でも楽しめる場所がある。
和歌山暮らしの「休日の選択肢」が、ひとつ増えました。
寒い日は、温泉が目的になる
そして冬。
寒い休日には、温泉へ行きたくなります。
観光するわけでもない。
買い物をするわけでもない。
ただ温泉へ入るために車を走らせる。
お風呂から上がって外へ出ると、空気は冷たい。
でも体はぽかぽかしています。
そして家へ帰る。
何も特別なことをしていないのに、ちょっと贅沢。
こんな休日も悪くありません。
「ランチ+温泉」はかなり相性がいい
第2回、第3回でも書きましたが、私たちの休日には「ランチ」がよく登場します。
温泉とも相性がいいのです。
今日は少し美味しいものを食べる。
そのあと温泉へ行く。
あるいは温泉へ入ってから、帰りに食事をする。
これだけで、ちょっとした日帰り旅行になります。
ランチ+温泉+ドライブ。
この3つを組み合わせると、一日の休日としては十分です。
しかも朝早く出発する必要もありません。
少し足を延ばせば、本格的な温泉旅にもなる
そして、
「今日はもう少し遠くへ行きたい」
という日には、選択肢が一気に広がります。
和歌山県は南北に長い県です。
白浜方面。
龍神方面。
熊野方面。
温泉を目的にドライブするだけでも、かなり楽しめます。
近場の日帰り温泉とは違い、こちらはちょっとした旅行です。
朝から出かけて、
途中で食事をして、
景色を楽しんで、
温泉に入る。
そして帰る。
同じ県内なのに、景色も空気も大きく変わります。
「県内旅行」が十分に旅行になる。
これも和歌山に住んで面白いと感じたところです。
白浜も「泊まらなければ行けない場所」ではなくなる
和歌山へ移住する前、白浜は完全に「旅行先」というイメージでした。
ホテルを予約して、一泊して帰る場所。
もちろん今でも泊まりで行けば楽しい。
でも和歌山市で暮らしていると、
「今日は白浜方面まで行ってみようか」
という選択肢も出てきます。
もちろん近所という距離ではありません。
でも、「何か月も前から計画する旅行」でなくても行ける。
この距離感の変化は、移住してから感じた面白さのひとつです。
50代になると「疲れない休日」が大事になる
若い頃なら、休日は朝から晩まで遊んでも平気でした。
せっかく出かけるなら、
あそこも行こう。
ここにも寄ろう。
できるだけたくさん回ろう。
そんな旅行をしていました。
でも50代になると少し変わります。
休日なのに疲れて帰ってきて、
「明日仕事か……」
となるのは、できれば避けたい。
だから最近は、
少し出かける。
少し楽しむ。
早めに帰る。
このくらいがちょうどいい。
温泉は、そんな休日と相性がいいのです。
「今日は何もしなかった」が減っていく
和歌山へ来てから感じるのは、休日の選択肢が少しずつ増えていくことです。
天気がよければ海へ。
ドライブしたければ山へ。
美味しいものを食べに行く。
少し歩く。
そして、
疲れているなら温泉へ。
どれも大きなイベントではありません。
でも、この小さな選択肢がいくつもあると、
「休日なのに何もしなかった」
という感覚が少なくなります。
何か特別なことをしなくても、休日を楽しめるようになりました。
温泉が「イベント」から「日常」になる
旅行で入る温泉は、今でも特別です。
いい宿に泊まり、美味しい料理を食べ、ゆっくり温泉に入る。
これはこれで最高です。
でも和歌山に住んで知ったのは、もうひとつの温泉の楽しみ方でした。
日常の中に温泉を入れる。
疲れたから行く。
寒いから行く。
雨だから行く。
何となく行きたくなったから行く。
それくらいでいい。
「温泉へ行く理由」をつくらなくてもいいのです。
住んでわかった、和歌山。
移住する前、
「和歌山は温泉が多い」
と聞いても、それほど暮らしとは結びつけて考えていませんでした。
温泉は観光。
温泉は旅行。
そんなイメージだったからです。
でも実際に暮らしてみると違いました。
温泉は、休日の過ごし方のひとつになる。
海を見に行くのと同じように、
ランチへ行くのと同じように、
「今日は温泉へ行こう」
と決められる。
50代からの暮らしでは、こういう小さな楽しみが近くにあることが、意外と大切なのかもしれません。
有名な観光地が近くにあることより、
「次の休み、何しようか」と考えたときに選択肢がいくつもある。
和歌山に住んで、そんな暮らしの面白さが少しずつ分かってきました。
次回は、
「和歌山は道の駅・産直が面白い!休日に野菜や果物を買いに行く楽しみ」
について書いてみたいと思います。



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