【住む|第1回】

「和歌山に移住してみたいけれど、実際のところ住みやすいの?」
移住を考え始めると、まず気になるのがこの部分ではないでしょうか。
旅行で訪れる和歌山と、実際に生活する和歌山は少し違います。
海が近い。
山も近い。
食べ物がおいしい。
もちろん、そうした魅力もあります。
でも毎日の生活となると、
- 買い物は便利なのか
- 車は必要なのか
- 家賃はどのくらいなのか
- 病院は近くにあるのか
- どの地域に住めばいいのか
そんな現実的なことのほうが大切になってきます。
私は58歳で和歌山へ移住しました。
今回は、実際に暮らしてみた立場から、「住む」という視点で和歌山市の暮らしを考えてみたいと思います。
和歌山市は「都会すぎず、田舎すぎない」
和歌山市に暮らして最初に感じたのは、
「思っていたより、普通に暮らしやすい」
ということでした。
和歌山というと、海や山、みかんや梅といった自然のイメージが強いかもしれません。
ですが和歌山市内には、
スーパー、ドラッグストア、コンビニ、病院、飲食店、銀行など、日常生活に必要なものは一通り揃っています。
大阪ほど何でも徒歩圏内にあるわけではありません。
一方で、少し車を走らせれば必要なものにはだいたいアクセスできます。
この、
「都会の便利さをある程度残しながら、少しゆったり暮らせる」
という距離感が、和歌山市の大きな特徴だと思います。
家賃は大阪と比べると抑えやすい
移住するときに気になるのが住居費です。
和歌山市は、大阪市内などと比べると、比較的家賃を抑えて住まいを探しやすい地域です。
同じ家賃でも、
「大阪なら少し狭い部屋」
だったものが、
「和歌山ならもう少し広い部屋」
になることもあります。
駐車場付きの物件も探しやすく、車を持つ生活との相性もいいと感じます。
50代以降の移住では、単純に「家賃が安い」だけでなく、
毎月の固定費をどこまで下げられるか
という視点も大切です。
住宅費が下がれば、そのぶん趣味や旅行、食事、老後資金などにお金を回す余裕も生まれます。
土地や一戸建ても選択肢に入りやすい
和歌山市で住まいを探していると、
「この価格なら一戸建ても考えられるかも」
と思うことがあります。
大阪など都市部では、マンションを購入するだけでもかなりの金額になります。
和歌山では地域によっては土地付き住宅も比較的現実的な価格で見つかります。
もちろん、安いからという理由だけで購入するのはおすすめできません。
50代からの住まい選びでは、
- 病院への行きやすさ
- スーパーまでの距離
- 車を運転できなくなった後
- 災害リスク
- 家の管理
- 将来売却できるか
こうしたことまで考えておいたほうがいいと思います。
「今住みやすい家」だけではなく、
「70代、80代になっても暮らしやすい家か」
という視点が重要になります。
和歌山市は「どこに住むか」で暮らしやすさが大きく変わる
これは和歌山へ移住して特に感じたことです。
同じ和歌山市でも、住む地域によって生活の便利さはかなり違います。
駅周辺なら電車やバスを利用しやすい。
少し郊外へ行けば、静かな住宅地が増え、家や土地も探しやすくなります。
さらに郊外へ行けば、自然の近くで暮らすこともできます。
つまり、
「和歌山市は住みやすいですか?」
という質問に対しては、
「どこに住むかによります」
というのが実際のところです。
これは移住前にぜひ知っておいてほしいポイントです。
車があると、暮らしやすさはかなり上がる
和歌山市で生活していると、車が便利だと感じる場面は多くあります。
スーパーへの買い物。
病院。
ホームセンター。
少し離れた飲食店。
海や山へのドライブ。
車があるだけで、行動範囲が一気に広がります。
大阪で暮らしていた感覚のまま、
「駅の近くなら何とかなるだろう」
と思って住む場所を決めてしまうと、不便に感じる可能性があります。
逆に車を使う前提なら、住める地域の選択肢はかなり広がります。
ただし50代からの移住では、
「いつまで車を運転するのか」
も考えておきたいところです。
今は車で問題なくても、10年、20年後には事情が変わるかもしれません。
だから私は、
「車で便利」
だけでなく、
「車がなくても最低限暮らせる」
という場所も魅力があると思っています。
日常の買い物にはそれほど困らない
和歌山市にはスーパーやドラッグストアが多く、普段の買い物にはそれほど不便を感じません。
むしろ車で生活していると、
「今日はこのスーパー」
「今日は別の店」
というように選択肢があります。
大型商業施設へ行くこともできますし、少し足を延ばせば大阪へ出ることもできます。
毎週のように大阪へ行く必要はありませんが、
「必要なら大阪へ行ける距離」
というのも和歌山市の良いところです。
完全な田舎暮らしではない。
でも、大都会の真ん中でもない。
この中間くらいの感じが、私は気に入っています。
50代からは「便利さ」だけで住む場所を決めない
若いころなら、
駅に近い。
会社に近い。
飲食店が多い。
そんな基準で住む場所を決めても良かったかもしれません。
ところが50代になると、少し基準が変わってきます。
これから大切になるのは、
病院に行きやすいこと。
スーパーが近いこと。
静かに眠れること。
散歩できる場所があること。
家の維持費が高すぎないこと。
そして、
この先も無理なく暮らし続けられること。
和歌山市は、そうした暮らし方を考えやすい街だと思います。
「移住=田舎暮らし」ではありません
和歌山への移住というと、
海の近くの古民家。
山の中の一戸建て。
そんな暮らしを想像する人もいるかもしれません。
もちろん、それも和歌山らしい暮らし方の一つです。
でも私が実際に住んでみて思うのは、
そこまで極端な田舎暮らしをしなくても、和歌山らしさは十分楽しめる
ということです。
普段は市街地で便利に暮らす。
休日になったら海へ行く。
少し車を走らせて山へ行く。
温泉へ行く。
おいしい魚を食べる。
そんな暮らしができます。
これは大阪に住んでいたときとは、かなり違う感覚です。
住む場所を決める前に、一度「生活」してみる
移住を考えているなら、観光だけで住む場所を決めないほうがいいと思います。
できれば一度、
平日の朝。
スーパー。
病院。
道路の混み具合。
夜の町。
駅から住宅地まで。
こうした場所を実際に見てみてください。
旅行で見る和歌山と、生活者として見る和歌山は違います。
「ここなら暮らせそう」
と思える場所を見つけることが、移住で後悔しないためには一番大切です。
住んでみて思うこと
和歌山市に移住してみて感じるのは、
派手ではないけれど、暮らしやすい街だな
ということです。
大阪ほど便利ではありません。
でも、不便すぎるわけでもありません。
自然が近い。
食べ物がおいしい。
車があれば動きやすい。
住宅費も比較的抑えやすい。
そして大阪にも行ける。
50代からこれからの暮らしを考えるとき、この「ちょうどよさ」は意外と大きな魅力なのではないでしょうか。
和歌山への移住を考えている方には、
「和歌山に住むかどうか」
だけではなく、
「和歌山で、どんな毎日を送りたいのか」
から住む場所を考えてほしいと思います。
それが決まってくると、選ぶ地域も、家も、必要なものも、少しずつ見えてきます。
わかやま暮らし帖
58歳で和歌山へ移住して、実際に暮らしてわかったことを綴っています。
観光ではわからない「和歌山で暮らすほんとのところ」を、これからも紹介していきます。


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