第3回:和歌山市のバス事情は?移住前に知っておきたい公共交通のリアル 

【移動する|第3回】

和歌山市で暮らすことを考えたとき、

「バスって、ちゃんと使えるの?」

というのは気になるところです。

大阪などの都市部では、電車だけでなくバスも本数が多く、

「少し待てば次が来る」

という感覚があります。

では、和歌山市ではどうなのか。

実際に暮らしてみて感じるのは、

「使える。でも、どこに住んでも同じように便利というわけではない」

ということです。

これは、和歌山で車を持たずに暮らしたい人には特に大切なポイントだと思います。


和歌山市では「バス停が近い」だけでは足りない

住まいを探していると、

「バス停まで徒歩3分」

「バス停徒歩5分」

と書かれている物件があります。

一見すると便利そうです。

でも、ここで確認しておきたいのが、

そのバスが、どこへ行くのか。

そして、

1日に何本あるのか。

ということです。

バス停が近くても、自分が行きたい方向へ走っていなければ、生活ではあまり使えません。

また、朝夕は使いやすくても、昼間は本数が少ない路線もあります。

ですから私は、

「バス停までの距離」より、「使える路線かどうか」

を見るほうが大切だと思っています。


「行ける」より「帰れるか」を確認したい

バスを使うとき、つい行きの時間だけ見てしまいます。

でも実際の生活では、帰りのほうが困ることがあります。

病院へ行く。

買い物へ行く。

駅へ行く。

行きはちょうどいい便がある。

ところが用事が終わって時刻表を見ると、

次のバスまでかなり時間がある。

そんなことも考えられます。

これは都市部の感覚で暮らしていると、意外と見落としやすいところです。

移住前にバスを確認するなら、

往復で使えるか。

ここまで見ておくと安心です。


JR和歌山駅・南海和歌山市駅につながるかは重要

和歌山市で公共交通を使うなら、

JR和歌山駅や南海和歌山市駅へ出やすいかどうかは大きなポイントです。

駅まで出ることができれば、

大阪方面へ行く。

市内の別の場所へ移動する。

電車に乗り換える。

といった選択肢が増えます。

つまり、

「家の近くから目的地までバス1本」

だけで考えるのではなく、

「バスで主要駅へ出られるか」

という見方もできます。

この発想があると、住む場所の選択肢は少し広がります。


病院へ行くルートは特に確認しておきたい

50代からの暮らしを考えるなら、病院への移動は軽く考えないほうがいいと思います。

今は元気でも、

内科。

整形外科。

眼科。

歯科。

定期的に通う場所が増えてくる可能性があります。

車を運転している間は問題ありません。

でも将来、運転しなくなったとき、

自宅から病院へどう行くのか。

これは、住まい選びの段階から考えておきたいことです。

バスで通えるのか。

徒歩で行けるのか。

家族に送ってもらわないと難しいのか。

この差は大きいです。


和歌山では「公共交通だけ」で考えないほうが楽

都会で暮らしていると、

移動=電車やバス

という感覚になりやすいです。

でも和歌山では、少し違います。

徒歩。

自転車。

バス。

電車。

そして車。

これらを組み合わせて考えたほうが、ぐっと暮らしやすくなります。

例えば、

近所の買い物は自転車。

駅まではバス。

大阪へ行く日は電車。

休日の郊外への外出は車。

というように、それぞれ得意な移動手段を使い分ける。

この考え方が、和歌山には合っているように感じます。


バスがあるから安心、ではなく「生活動線」で見る

移住先を探すとき、

駅が近い。

バス停が近い。

スーパーが近い。

病院が近い。

こうした条件を一つずつ見ることはできます。

でも、本当に大切なのは、

それらが自分の生活の中でつながっているか

ということです。

家からスーパーへ行ける。

家から病院へ行ける。

駅へも出られる。

帰りも困らない。

この一連の流れを、私は「生活動線」として考えたほうがいいと思っています。

地図を見ただけでは分からないこともあります。


一度、実際の時間に乗ってみる

もし移住先の候補が決まっているなら、できれば実際にバスへ乗ってみるのがおすすめです。

平日の昼。

朝。

夕方。

休日。

時間帯によって印象は変わります。

停留所まで歩いてみる。

何分待つのか確認する。

駅まで何分かかるか見る。

帰りの便も調べる。

これを一度やるだけでも、

「この場所なら車なしでもいけそう」

なのか、

「ここは車があったほうがいいな」

なのかが見えてきます。

住宅を見るだけでは分からない情報です。


50代からは「免許返納後」を少しだけ想像する

50代なら、まだまだ車を運転する人も多いと思います。

だから移住するときに、

「車があるから大丈夫」

と考えるのは自然なことです。

でも家を買うとなれば、その家には長く住むことになります。

10年後。

20年後。

そのときも同じように運転しているとは限りません。

だから今の便利さだけではなく、

「車に乗らなくなったあとも暮らせるか」

を少し考えておく。

これは、50代からの移住では大事な視点だと思っています。

バスが生活の中心になる必要はありません。

でも、

バスという選択肢が残っている。

それだけでも将来の安心感は違います。


「本数が多いか」より「自分に使えるか」

和歌山市のバスを見て、

大阪より本数が少ないから不便。

そう単純に決めてしまう必要もないと思います。

毎日何本も乗る必要がない人もいます。

必要なのは、

病院へ行く日。

駅へ行く日。

買い物へ行く日。

そんなときに使えるバスがあればいい。

つまり、

「たくさん走っているか」より、「自分の暮らしに合っているか」

のほうが重要です。

ここでも都会と和歌山では、便利さの基準が少し違うのかもしれません。


住んでわかった、和歌山。

和歌山市のバスは便利なのか。

実際に暮らして感じるのは、

「路線と住む場所が合えば、十分使える」

ということです。

逆に、

バス停が近いから大丈夫。

というだけで住む場所を決めるのはおすすめしません。

行き先。

本数。

帰りの時間。

駅へのアクセス。

病院へのアクセス。

そこまで確認して初めて、生活で使えるバスになります。

50代からの和歌山暮らしでは、

今の移動だけでなく、少し先の暮らしも考えておきたい。

普段は車に乗る。

近所は自転車で動く。

必要になればバスも使える。

そんなふうに、移動手段を一つに決めすぎない暮らし方が、和歌山には合っているのかもしれません。

海も、街も、ちょうどいい。

その「ちょうどいい」を支えているのは、車だけではなく、いくつかの移動手段を選べることなのだと思います。

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