【移動する:第5回】

「和歌山市で車なし生活をするなら、自転車があれば何とかなる?」
前回の記事で、和歌山市では住む場所を選べば車なし生活も可能だと紹介しました。
そこで次に気になるのが、
自転車はどこまで使えるのか
ということではないでしょうか。
結論からいうと、和歌山市では、
住む場所によっては、自転車がかなり頼りになる移動手段になります。
特に中心市街地やJR和歌山駅、南海和歌山市駅周辺では、
徒歩では少し遠いけれど、車を出すほどでもない。
そんな距離がたくさんあります。
そこに自転車があると、生活範囲は一気に広がります。
ただし、和歌山市ならどこでも自転車向きというわけではありません。
坂道、交通量、夏の暑さ、雨の日など、実際に暮らすうえでは注意したいこともあります。
今回は、観光としてのサイクリングではなく、
「毎日の生活で自転車は使えるのか?」
という目線で考えてみます。
和歌山市中心部は比較的自転車と相性がいい
まず、和歌山市中心部を見てみましょう。
JR和歌山駅。
和歌山城。
県庁。
日赤医療センター。
本町。
南海和歌山市駅。
このあたりを地図で見ると、それぞれが極端に離れているわけではありません。
徒歩だと20~30分かかる場所でも、自転車ならかなり身近になります。
たとえば、
「スーパーまで徒歩15分」
だと少し面倒に感じる日があります。
でも自転車なら数分程度。
「駅まで徒歩20分」
という物件でも、自転車を使えば通勤・通学の選択肢に入ってきます。
つまり和歌山市では、
徒歩では微妙な距離を自転車が埋めてくれる
のです。
これは車なし生活を考える人にとって、かなり大きなポイントです。
「駅徒歩5分」にこだわらなくてもよくなる
家探しでは、
「駅徒歩10分以内」
を条件にする人も多いでしょう。
もちろん近いほうが便利です。
ただ、和歌山市で自転車を使う前提なら、考え方を少し変えることができます。
たとえば、
駅徒歩20分
スーパー徒歩10分
自転車なら駅まで7~8分
という場所。
こうした物件なら、家賃や広さなど別の条件が良くなる可能性があります。
毎日駅を使うとしても、
自宅→自転車→駅→電車
という移動ができれば、駅から少し離れた場所も候補になります。
和歌山市では、市駅前や六十谷駅前などに市営の自転車駐車場も設けられています。
そのため、
自転車と鉄道を組み合わせる
という暮らし方も現実的です。
買い物こそ自転車の便利さを感じやすい
日常生活で自転車が活躍するのは、やはり買い物です。
スーパー。
ドラッグストア。
コンビニ。
パン屋。
クリーニング店。
銀行。
郵便局。
こうした場所へ毎回車で行く必要がなくなります。
特に買い物先まで1~2km程度なら、自転車はかなり便利です。
ちょっと牛乳がない。
薬局へ行きたい。
昼ごはんを買いたい。
そんなときに、
車の鍵を持って駐車場から出るより、自転車でサッと行く
という暮らしができます。
和歌山市中心部で暮らすなら、この「ちょっと自転車で」が意外と生活に合います。
電動アシスト自転車ならさらに現実的
これから和歌山市へ移住する人、特に50代以降の人には、
電動アシスト自転車
も検討する価値があると思います。
普通の自転車なら、
「少し遠いな」
「今日は風が強いから嫌だな」
と思う距離でも、電動アシストならかなり楽になります。
買い物袋を積んだとき。
少し坂があるとき。
向かい風の日。
こういう場面で差が出ます。
車を所有すると、
税金
保険
車検
ガソリン
駐車場
整備費
などがかかります。
一方で、電動アシスト自転車なら維持費は比較的小さく抑えられます。
「車を手放して完全に徒歩生活」
ではなく、
車を持たず、その代わり良い自転車を持つ
という選択肢もありそうです。
和歌山市は坂だらけの街ではない
自転車生活で気になるのが坂道です。
和歌山というと、
「山が多いから坂道ばかりなのでは?」
と思う人もいるでしょう。
確かに市内には山や丘陵地があります。
ただ、和歌山市中心部には比較的平坦な場所も多くあります。
JR和歌山駅から和歌山城周辺、本町、和歌山市駅周辺などは、日常の移動で自転車を使いやすいエリアの一つです。
一方で、
山側の住宅地
丘陵地に造られた住宅地
などでは坂が多くなることがあります。
同じ和歌山市でも、
自転車の使いやすさはかなり違う
のです。
物件を見るなら「駅までの坂」も確認しよう
不動産広告を見ると、
「駅まで1.2km」
のように距離は書かれています。
でも、自転車生活で重要なのは距離だけではありません。
高低差です。
1kmの平坦な道と、
1kmずっと上り坂の道。
同じ1kmでもまったく違います。
特に毎日、
自宅
↓
駅
↓
自宅
と往復するなら、帰宅時に上り坂になる物件は注意したほうがいいでしょう。
できれば物件見学のときに、
駅から実際に自転車で走ってみる
くらいが理想です。
自転車通行環境は少しずつ整備されています
和歌山市では、自転車を活用した街づくりも進められています。
市は「和歌山市自転車活用推進計画」を策定し、
「すべての自転車利用者が快適に走れるまち」
を目標の一つとして、自転車通行空間のネットワーク整備などを進めています。
道路には自転車の通行位置を示す「矢羽根型路面表示」の整備も進められています。
また、市内にはサイクルラックも設置され、一部施設には空気入れや工具セットも備えられています。
ただし、ここは少し冷静に見ておきたいところです。
市の計画自体でも、
自転車通行空間が十分に確保されていない場所がある
ことが課題として挙げられています。
ですから、
「市内ならどの道路でも快適に自転車で走れる」
というわけではありません。
大きな道路では交通量に注意
自転車生活で特に気をつけたいのが、大きな道路です。
和歌山市内には交通量の多い幹線道路があります。
車では便利でも、
自転車で毎日走るとなると少し怖い。
そんな道もあります。
だから物件を選ぶときには、
最短距離よりも、自転車で安全に走りやすい道があるか
を見ることをおすすめします。
大きな幹線道路をずっと走らなくても、
一本中へ入った道を使える。
川沿いを走れる。
住宅地を通ってスーパーへ行ける。
そんな場所なら、自転車生活の快適さはかなり違います。
和歌山市ならではの「海まで自転車」も楽しめる
生活だけでなく、休日にも自転車は使えます。
和歌山市には、
和歌浦
雑賀崎
加太
など、海を感じられる場所があります。
和歌山市内には「太平洋岸自転車道」のルートもあり、和歌山マリーナシティから和歌浦、雑賀崎などの海岸沿いを通って加太へ続く約30kmの区間があります。
もちろん、これは日常の買い物とは別の話です。
でも、
普段は生活の足、休日はサイクリング
という使い方ができるのは、和歌山暮らしならではの楽しさかもしれません。
ただし夏の自転車は想像以上に暑い
和歌山で自転車生活をするなら、避けて通れないのが、
夏の暑さ
です。
7月、8月の昼間に自転車で買い物へ行くと、かなり暑く感じる日があります。
特に、
午後1時にスーパーへ自転車で行く。
買い物袋を積んで帰る。
これは真夏になると結構大変です。
ですから夏は、
朝早く買い物する。
夕方に出かける。
帽子や日焼け対策をする。
水分を持つ。
といった工夫が必要です。
「自転車で10分だから大丈夫」
と思っていても、真夏の10分は春や秋とは違います。
雨の日をどうするか決めておこう
自転車生活で最大の弱点は、
雨です。
これは和歌山市に限った話ではありません。
普段の生活を100%自転車だけにすると、
雨の日に困ります。
だから車なし生活を考えるなら、
晴れ
→ 自転車
雨
→ バス
大雨
→ タクシー
というように、
代替手段を最初から用意しておく
のがおすすめです。
前の記事で紹介したように、バス路線を使いやすい場所に住んでいれば、自転車とバスを使い分けられます。
ここが重要です。
「自転車だけで暮らす」必要はない
車を持たないとなると、
「全部自転車で移動しなければ」
と考えてしまいがちです。
でも、そんな必要はありません。
普段の買い物
→ 自転車
駅
→ 自転車
大阪
→ 電車
雨の日
→ バス
大きな荷物
→ 宅配
病院
→ バス・タクシー
休日の遠出
→ レンタカー
こうやって使い分ければいいのです。
つまり、
「車の代わりを自転車1台で全部まかなう」のではなく、複数の交通手段を組み合わせる。
これが和歌山市の車なし生活では大事だと思います。
50代・60代以降は「10年後」を考えて選ぶ
移住先を考えるときには、
今、自転車に乗れるか
だけでなく、
10年後も同じ生活ができるか
も考えておきたいところです。
今なら、
自転車で15分。
スーパーまで2km。
駅まで自転車10分。
でも10年後には、
「少し遠いな」
と思うかもしれません。
ですから長く暮らす家なら、
スーパーは徒歩圏。
病院も比較的近い。
バス停も近い。
そのうえで自転車を使えばさらに便利。
という場所が理想です。
つまり、
自転車がないと生活できない場所ではなく、自転車があると生活がもっと便利になる場所。
ここを選びたいところです。
自転車を使うなら駐輪場所も確認しよう
意外と忘れやすいのが、
自宅の駐輪場所
です。
マンションの場合、
駐輪場があるか。
電動アシスト自転車を置けるか。
屋根があるか。
充電しやすいか。
を確認しましょう。
また、JR和歌山駅や南海和歌山市駅などの周辺には自転車放置禁止区域も設定されています。
駅まで自転車で行く予定なら、
どこに駐輪するのか
まで確認しておくことが大切です。
車なし生活なら、この条件を見てみよう
和歌山市で、
「車を持たず、自転車中心で暮らしたい」
という人なら、物件を見るときに私は次のような条件を確認します。
- スーパーまで自転車5~10分以内
- JRまたは南海の駅まで自転車10~15分程度
- バス停も徒歩圏内
- 大きな坂が少ない
- 病院・クリニックが近い
- 自転車で走りやすい道がある
- 自宅に駐輪スペースがある
- 雨の日の代替交通手段がある
すべて揃わなくても構いません。
ただ、
「自転車さえあれば何とかなる」という場所より、「自転車があるとかなり便利」という場所
を選ぶほうが、長く暮らしやすいと思います。
まとめ|和歌山市では自転車が「ちょうどいい足」になる
和歌山市は、車が便利な街です。
でも中心部など住む場所を選べば、
自転車がかなり頼れる生活の足になります。
徒歩では少し遠いスーパー。
駅。
病院。
飲食店。
ちょっとした買い物。
こうした場所が、自転車に乗ることで一気に近くなります。
特に、
JR和歌山駅
和歌山城周辺
本町
南海和歌山市駅
などの市街地で暮らすなら、
徒歩+自転車+バス+電車
という生活は十分考えられます。
そして休日には、自転車で海のほうへ出かける。
そんな楽しみ方もあります。
一方で、
坂道
交通量
夏の暑さ
雨の日
には注意が必要です。
だから、
「自転車だけで暮らせる場所」を探すのではなく、「自転車を上手に使える場所」を探す。
これが和歌山市での家探しでは大切なのではないでしょうか。
わかやま暮らし帖からひとこと
和歌山暮らしというと、
「やっぱり車が必要かな」
と思いがちです。
でも、街中を見てみると、
自転車で十分行ける場所が意外とたくさんあります。
スーパーまで5分。
駅まで10分。
少し遠ければバス。
休日の遠出だけレンタカー。
そんな暮らしもできます。
車を持つことを前提に家を選ぶのではなく、まず自分がどこまで自転車で暮らしたいかを考えてみる。
それだけでも、和歌山市で選べる暮らし方は少し広がると思います。



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