第1回:50代から和歌山へ移住してわかったこと|都会を離れて変わった暮らし

【50代から|第1回】

50代になってから、住む場所を変える。

若い頃の引っ越しとは、少し意味が違います。

仕事のこと。
お金のこと。
親のこと。
自分たちの老後のこと。

「これから先、どこで暮らすのがいいんだろう」

そんなことを、以前より現実的に考えるようになる年代です。

私が和歌山へ移住したのは58歳のときでした。

実際に暮らしてみると、

「50代から住む場所を変えるのも、悪くないな」

と思うようになりました。

もちろん、和歌山がすべての人に合うとは思いません。

でも、都会での暮らししか知らなかった私には、思っていた以上に「ちょうどいい」と感じることが多かったのです。


50代になると「便利さ」の意味が変わってくる

若い頃は、駅から近いことや、お店がたくさんあることが「便利」だと思っていました。

ところが50代になると、少しずつ価値観が変わってきます。

毎週のように繁華街へ出かけるわけでもない。

夜遅くまで遊ぶことも減る。

それよりも、

スーパーが近い。
病院へ行きやすい。
車で買い物に行ける。
静かに眠れる。
自然が近い。

そんな日常の便利さのほうが大切になってきました。

和歌山で暮らしてみて感じたのは、

「便利な街」と「暮らしやすい街」は、必ずしも同じではない

ということでした。


和歌山は「何もない」のではなく、「近くにある」

和歌山へ移住する前は、

「地方に行ったら不便になるんじゃない?」

という心配もありました。

確かに、大阪の中心部のように何でも徒歩圏内にあるわけではありません。

でも、暮らしてみると印象が変わりました。

海がある。
山がある。
スーパーがある。
病院もある。
飲食店もある。

そして車を少し走らせれば、かなりいろいろな場所へ行けます。

大阪へ行きたくなれば、大阪もそれほど遠くありません。

つまり、

都会を完全に手放さなくても、地方の暮らしを楽しめる。

この距離感は、50代からの暮らしには意外と合っているように思います。


「休日だから出かけなきゃ」がなくなった

移住して変わったことのひとつが、休日の過ごし方です。

以前は、

「せっかくの休みだから、どこかへ行こう」

と考えることが多かった気がします。

和歌山では、特別な予定がなくても休日らしくなります。

少し車を走らせる。

海を見る。

魚を食べる。

山のほうへ行ってみる。

産直市場をのぞいて帰る。

それだけでも、結構楽しい。

観光地へ「遊びに行く」というより、

普段の生活の延長に、ちょっとした楽しみがある。

これは住んでみて初めて気づいたことでした。


50代だからこそ気になる「これからのお金」

一方で、50代の移住は楽しいことだけではありません。

やはり気になるのがお金です。

あと何年働くのか。

収入はどうなるのか。

家は買うのか、借りるのか。

車は何台必要なのか。

親の介護が始まったらどうするのか。

そして、自分たちの老後資金は大丈夫なのか。

20代や30代の移住なら、

「とりあえず行ってみよう」

でもいいかもしれません。

50代では、そう簡単にはいきません。

だからこそ、このサイトでは「移住って素敵ですよ」という話だけではなく、

実際にいくらかかるのか。

仕事はどうするのか。

老後まで考えたらどうなのか。

そんな現実的な話も書いていきたいと思っています。


医療が身近にあることも大切になった

50代になると、病院との距離も少し気になるようになります。

今は元気でも、

高血圧、糖尿病、腰痛、目の病気、歯の治療……。

これから医療機関のお世話になる機会は、おそらく増えていきます。

移住先を考えるとき、景色や家賃だけではなく、

「この街で年を取っていけるか」

という視点は、とても大切だと思います。

スーパーがある。

病院がある。

薬局がある。

そして、いざというときに大きな病院へ行ける。

50代からの移住では、こうした「普通の生活を続けられる環境」が、案外重要です。


親との距離も変わってくる

もうひとつ、50代になると避けて通れないのが親のことです。

今は元気でも、数年後はわかりません。

通院が増えるかもしれない。

買い物が難しくなるかもしれない。

介護が必要になるかもしれない。

だから移住は、自分たち夫婦だけの問題ではなくなってきます。

「親と離れて暮らすのか」

「いつか一緒に暮らすのか」

「近くに呼ぶのか」

私自身も、こうしたことを考えるようになりました。

この話は「親と暮らす」のカテゴリーでも、もっと具体的に書いていきたいと思います。


50代の移住は「第二の人生」というほど大げさじゃない

「50代から第二の人生を!」

と言われると、少し大げさに感じます。

仕事を全部辞めなくてもいい。

田舎暮らしを始めなくてもいい。

畑をしなくてもいい。

人生を劇的に変える必要もありません。

ただ、

これからの10年、20年をどこで暮らすか。

それを考えて、住む場所を少し変えてみる。

そのくらいでいいのだと思います。

私の場合、その場所が和歌山でした。


住んでみないとわからないことが、たくさんある

和歌山に住んでみて、

「これは便利だな」

と思ったこともあれば、

「これは大阪のほうがよかったな」

と思うこともあります。

車が必要な場面も多いです。

地域によって便利さもかなり違います。

仕事や収入についても、都会と同じようにはいきません。

だから、このサイトでは和歌山を必要以上によく見せるつもりはありません。

良かったことも。

困ったことも。

意外だったことも。

58歳で実際に移住して暮らしている立場から、そのまま書いていきます。


50代からの暮らしは、まだまだ変えられる

50代になると、

「もう今さら変えなくてもいいかな」

と思うことがあります。

でも実際に住む場所を変えてみると、毎日の景色も、時間の使い方も、人との付き合い方も少しずつ変わりました。

若い頃のように、大きな夢を追いかける移住ではありません。

これからの生活を、

少し楽に。
少し楽しく。
そして、少し自分たちらしく。

そのために住む場所を考える。

50代からの移住は、そんな選択でもいいのではないでしょうか。

この「50代から」のカテゴリーでは、これから仕事、お金、休日、夫婦、親、健康、そして老後のことまで、きれいごとだけではなく書いていきます。

和歌山への移住を考えている人はもちろん、

「このまま今の場所で暮らしていていいのかな」

と少し考え始めた人にも、読んでもらえたらうれしいです。

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