第4回:和歌山から大阪へ通勤できる?実際の距離感と続けるための考え方

【移動する|第4回】

和歌山へ移住を考えるとき、

「仕事は大阪のままでも大丈夫なの?」

という疑問を持つ人は多いと思います。

住む場所は和歌山。

仕事は大阪。

そんな暮らしが本当にできるのか。

移住前なら、

「毎日大阪まで通うのは、さすがに大変そう」

と思ってしまいます。

でも実際に交通事情を見てみると、

和歌山から大阪への通勤は、十分現実的な選択肢です。

ただし、

「通える」と「毎日無理なく続けられる」は別の話。

ここは、50代からの移住では特に考えておきたいところです。


和歌山駅から大阪方面へは意外と近い

JR和歌山駅からは、阪和線で天王寺方面へ向かうことができます。

JR西日本も、和歌山―大阪・新大阪方面を在来線でおよそ1時間圏の都市間として案内しています。快速利用では和歌山―天王寺間が約1時間という距離感です。

数字だけを見ると、

「それなら通勤できそう」

と感じる人も多いのではないでしょうか。

大阪府内でも、郊外から大阪市内へ1時間近くかけて通勤している人は珍しくありません。

そう考えると、

和歌山だから特別に遠い、というわけではありません。


大切なのは「大阪のどこへ通うか」

ただし、大阪と一口に言っても広いです。

天王寺までなのか。

難波なのか。

梅田なのか。

新大阪なのか。

そこからさらに地下鉄や私鉄へ乗り換えるのか。

これによって通勤の負担はかなり変わります。

例えば和歌山駅から天王寺までなら、比較的イメージしやすい距離です。

でも、

和歌山駅

天王寺

地下鉄

さらに徒歩

となると、毎日の通勤時間は当然長くなります。

つまり、和歌山から大阪への通勤を考えるなら、

「和歌山から大阪まで何分」ではなく、「自宅の玄関から職場まで何分」

で考えたほうがいいと思います。


実は「駅までの時間」がかなり重要

ここは、移住先を選ぶときに見落としやすいところです。

和歌山駅から大阪まで1時間程度だったとしても、

自宅から和歌山駅まで30分。

駅で電車を待つ。

大阪で乗り換える。

そこから職場まで歩く。

これが加われば、片道1時間半を超えることもあります。

逆に、

駅まで徒歩や自転車ですぐ。

乗り換えも少ない。

という場所なら、負担感はかなり変わります。

だから大阪通勤を続けるつもりなら、

住む場所を決めるときに「駅への近さ」をかなり重視したほうがいい。

これは、家の広さや家賃以上に大切になる場合があります。


毎日の往復時間を計算してみる

仮に片道1時間30分だとします。

往復なら3時間。

週5日なら15時間。

1か月で考えると、かなりの時間になります。

こう考えると、

「通勤できるか」

だけでなく、

「その時間を毎週使っても、自分は納得できるか」

という問題になります。

若い頃なら、

通勤時間は仕方がない。

と思えたかもしれません。

でも50代になると、時間の価値が少し変わってきます。

仕事以外の時間をどう使いたいか。

家でゆっくりしたいのか。

趣味を楽しみたいのか。

家族との時間を増やしたいのか。

そのあたりまで含めて考えたほうがいいと思います。


毎日大阪へ行かなければならないのか

ここで一つ、大きなポイントがあります。

仕事によっては、

毎日出社する必要がない人も増えています。

例えば、

週2日は大阪へ出社。

それ以外は在宅勤務。

という働き方なら、和歌山からの通勤に対する印象は大きく変わります。

週5日毎日往復するのと、

週2~3回だけ大阪へ行くのでは、

負担がまったく違います。

だから移住を考えるときは、

「仕事を変えるか、変えないか」だけではなく、「働き方を変えられないか」

という視点も持っておきたいところです。


電車の時間をどう使うかでも変わる

1時間の電車移動を、

「毎日1時間も取られる」

と考える人もいれば、

「自分の時間が1時間ある」

と考える人もいます。

本を読む。

ニュースを見る。

仕事の準備をする。

音楽を聴く。

少しぼんやりする。

車通勤と違って、電車なら自分で運転する必要はありません。

通勤時間そのものは短いほうが楽ですが、

移動時間を完全な無駄にしない工夫

はできると思います。


特急という選択肢もある

JRでは和歌山から大阪・新大阪方面へ向かう特急列車も運行されています。JR西日本の資料では、和歌山から大阪・新大阪方面へ向かう列車設定が確認できます。

毎日使うかどうかは料金との相談になりますが、

疲れている日。

朝早い日。

大事な予定がある日。

そんなときに、

「少しお金を払って移動を楽にする」

という選択肢があるのはありがたいところです。

50代以降は、すべてを節約するより、

時間や体力を買う

という考え方もあっていいと思います。


車通勤とは、かなり性格が違う

大阪方面へ車で通うという選択肢もあります。

ただ、毎日の通勤となると、

渋滞。

高速料金。

ガソリン代。

駐車場代。

そして運転による疲労。

まで考える必要があります。

道路が空いている日の所要時間だけで判断すると、実際の通勤とは少し違ってきます。

毎日大阪へ通うなら、

電車通勤のほうが時間を読みやすい

と感じる人も多いでしょう。

車は休日の移動。

大阪通勤は電車。

という使い分けも現実的です。


「大阪の給料+和歌山の暮らし」という考え方

和歌山へ移住するからといって、

必ず和歌山で仕事を探さなければならないわけではありません。

大阪で今の仕事を続けながら、

住む場所だけ和歌山へ移す。

これも一つの選択肢です。

特に50代での移住では、

それまで積み上げてきた仕事や収入を、いきなり全部変えるのは不安があります。

それならまず、

仕事は変えずに、暮らす場所を変える。

その後、少しずつ働き方を変えていく。

そんな移住の仕方があってもいいと思います。


50代からは「通勤できるか」より「続けたいか」

ここが一番大事かもしれません。

和歌山から大阪へ通勤できるか。

交通手段だけを見れば、

できます。

でも50代から考えたいのは、その先です。

60歳になったとき。

65歳になったとき。

今と同じ時間をかけて毎日通いたいのか。

そこまで考えると、

答えは人によって違ってくるはずです。

最初の数年間は大阪へ通う。

その後、出社日数を減らす。

和歌山でできる仕事を探す。

仕事そのものを少し減らす。

そうやって段階的に働き方を変えるのも、50代からの移住には合っている気がします。


移住=転職、ではない

移住を考えると、

仕事を辞める。

新しい土地で仕事を探す。

そんな大きな決断をしなければならないように感じます。

でも和歌山の場合、

大阪との距離が比較的近いからこそ、

仕事を残したまま移住する

という選択肢があります。

これはかなり大きいと思います。

住む場所と働く場所を、必ず同じにしなくてもいい。

そう考えるだけで、移住へのハードルは少し下がります。


住んでわかった、和歌山。

和歌山から大阪へ通勤できるのか。

私は、

「十分できる。でも、毎日続けるなら住む場所と働き方が大事」

だと思います。

駅まで何分か。

大阪のどこまで通うのか。

週に何日出社するのか。

通勤時間をどう使うのか。

そこまで考えると、自分に合う形が見えてきます。

そして何より、

和歌山へ移住するからといって、これまでの仕事や大阪とのつながりを全部手放す必要はありません。

大阪で働く。

和歌山へ帰る。

休日は海や山へ出かける。

そんな暮らし方もできます。

海も、街も、ちょうどいい。

そして大阪との距離もまた、和歌山で暮らすには「ちょうどいい」のかもしれません。

コメント