第5回:50代になったら健康診断だけで大丈夫?和歌山で考える「健診+がん検診」

【医療・健康|第5回】

毎年、健康診断を受けています。

血液検査もしている。

胸のレントゲンも撮っている。

だから、

「がんも含めて、だいたい調べてもらっているだろう」

と思っていませんか?

私も以前なら、健康診断を受けていればかなり安心だと思っていました。

でも50代になると、少し考え方を変えたほうがいいかもしれません。

なぜなら、

「健康診断」と「がん検診」は目的が同じではないからです。


健康診断は何を調べている?

一般的な健康診断では、

身長、体重。

血圧。

血液検査。

尿検査。

胸部X線検査。

心電図など。

さまざまな項目を確認します。

特に50代から気になってくる、

高血圧。

糖尿病。

脂質異常症。

こうした生活習慣病のリスクを知るうえで、健康診断はとても大切です。

ところが、

健康診断を受けているから、すべてのがんについて調べられている

というわけではありません。

ここは分けて考えたほうがいいでしょう。


「がん検診」は別に考える

がん検診は、特定のがんを早期に見つけることを目的として行われます。

例えば、

胃がん。

肺がん。

大腸がん。

乳がん。

子宮頸がん。

などです。

どの検診を、どの年齢で、どのくらいの間隔で受けるかは、それぞれ異なります。

つまり、

毎年健康診断へ行っている=必要ながん検診もすべて受けている

とは限らないのです。

一度、自分が何の検査を受けているのか確認してみる。

50代では、それがかなり大切になってきます。


50代になると「何となく不安」が増えてくる

40代くらいまでは、

「自分はまだ大丈夫」

と思っていた人も多いのではないでしょうか。

でも50代になると、

同年代の知人が病気になった。

友人が手術を受けた。

親ががんになった。

そんな話を聞くことが増えてきます。

すると急に、

「自分は大丈夫かな」

と気になり始めます。

でも、不安になるだけでは何も分かりません。

だからこそ、

調べられるものは、適切なタイミングで調べる。

これは50代からの健康管理の基本の一つだと思います。


健診結果の「少し高い」を放置しない

健康診断を受けても、

結果を見て終わり。

そんなことはありませんか?

血圧が少し高い。

血糖値が少し高い。

コレステロールも少し高い。

でも、

「まだ薬を飲むほどじゃないだろう」

と、そのままにしてしまう。

実は50代では、この、

「少し高い」

をどう扱うかが大切です。

生活習慣病は、急に始まるとは限りません。

少しずつ数値が変化していくことがあります。

だから、一回の数字だけを見るのではなく、

去年と比べてどう変わったか

を見る習慣をつけておくといいと思います。


健診結果は捨てない

健康診断の結果。

一度見たら、引き出しの奥へ。

あるいは捨ててしまう。

それは少しもったいないです。

例えば、

3年前。

2年前。

去年。

今年。

と並べてみる。

すると、

「血糖値が毎年少しずつ上がっている」

「体重が5kg増えている」

「血圧が以前より高くなっている」

など、1年分だけでは分からなかった変化が見えてくることがあります。

健康診断は、

点ではなく、線で見る。

50代からは、そんな見方をしてもいいと思います。


「症状がないから大丈夫」とは限らない

高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、初期には自覚症状が乏しいことがあります。

がんについても、早期では症状が出ないものがあります。

だからこそ、

「痛くないから大丈夫」

「元気だから病院へ行かなくていい」

だけでは判断できません。

元気な人が受けるのが、

健診や検診

でもあります。

病気になったから医療機関へ行く。

それだけではなく、

病気になる前、症状が出る前から自分の状態を確認する。

50代になると、こちらの医療との付き合い方も大切になってきます。


和歌山へ移住したら、健診制度も確認してみる

移住すると、病院だけでなく行政サービスも変わります。

健康診断やがん検診についても、

「以前住んでいた地域ではこうだった」

とは限りません。

対象年齢。

受けられる検診。

自己負担。

実施している医療機関。

申し込み方法。

こうした内容は自治体や年度によって変わることがあります。

和歌山市へ移住したら、一度、

「自分はどんな健診・検診を利用できるのか」

を確認してみるといいでしょう。

市から届く案内も、「まだ元気だから」と捨てずに、一度目を通しておきたいところです。


会社を辞めたあとに注意したい

50代からの移住では、

転職する。

会社員を辞める。

働き方を変える。

という人もいるでしょう。

そこで意外と抜けやすいのが、

健康診断です。

会社員だった頃は、

「今年の健診は○月です」

と会社が案内してくれました。

自分で何もしなくても、毎年受ける仕組みがあったわけです。

でも働き方が変わると、自分で確認して申し込む必要が出てくることがあります。

移住と同時に仕事を変える人は、

「来年から健康診断をどう受けるか」

まで確認しておく。

これはかなり大切だと思います。


「全部検査すれば安心」でもない

ここも注意したいところです。

健康が気になり始めると、

「できる検査は全部受けたほうがいいのでは?」

と思うかもしれません。

でも、検査にはそれぞれ目的があります。

年齢。

性別。

家族歴。

喫煙歴。

持病。

これまでの検査結果。

こうした条件によって、考え方は変わります。

必要以上に怖がるのではなく、

自分には何が必要なのかを医師などに相談する。

そのほうが現実的です。


50代は「治療」より前にできることが多い

50代は、まだまだ元気です。

だからこそ、

今からできることがあります。

体重を確認する。

血圧を測る。

健診結果を保管する。

必要ながん検診を受ける。

歯の状態を確認する。

運動する。

食生活を見直す。

一つひとつは地味です。

でも、10年後、20年後を考えると、

こういう小さなことの積み重ねが大切なのだと思います。


健康は「和歌山を楽しむための資産」

和歌山へ移住したら、やりたいことがあります。

海へ行く。

温泉へ行く。

美味しい魚を食べる。

熊野へ出かける。

高野山へ行く。

季節の果物を楽しむ。

少し遠くまでドライブする。

でも、それを楽しむためには、

自分の体が動いてくれること

が必要です。

50代になると、健康は単に「病気ではない」ということではなくなってきます。

これからの人生を楽しむための、

大切な資産

なのだと思います。


住んでわかった、和歌山。

移住すると、暮らしが変わります。

食べるものも変わる。

移動の仕方も変わる。

仕事も変わるかもしれない。

そして50代なら、

健康との付き合い方も少し変えていい。

健康診断を受ける。

結果を去年と比べる。

必要ながん検診を確認する。

気になる数字があれば相談する。

難しいことをする必要はありません。

まずは、

今年の健康診断の結果を、もう一度見てみる。

そこからで十分です。

和歌山でこれから10年、20年。

やりたいことを楽しむために。

50代からは、

「病気になってから考える健康」から、「元気なうちに守る健康」へ。

少しずつ変えていきたいと思います。


次回|医療・健康 第6回

「50代から歯を失わないために。和歌山へ移住したら『かかりつけ歯科』も探しておこう」

病院や健康診断は気にしていても、つい後回しになるのが「歯」です。

でも、これから美味しいものを食べ、元気に暮らしていくために、歯と口の健康はとても大切です。

次回は、「痛くなってから歯医者へ行く」から卒業する50代の歯科との付き合い方を考えます。

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