【医療・健康|第3回】

昼間なら、病院へ行けばいい。
でも、本当に不安なのは、
夜中や休日に突然具合が悪くなったとき
ではないでしょうか。
胸が痛い。
急に息苦しくなった。
高熱が出た。
転んで動けなくなった。
そんなとき、
「和歌山では、どこへ行けばいいんだろう?」
移住を考える50代にとって、これは意外と大切な問題です。
普段利用する病院を探すだけでなく、
「もしものとき、どう動くか」
まで知っておく。
それだけでも、和歌山で暮らす安心感はかなり違ってくると思います。
元気なときほど「救急」を考えておく
50代では、まだまだ元気です。
だから普段の生活で救急医療を意識することは、あまりありません。
でも年齢を重ねると、体調の変化は突然起こることがあります。
特に、
・強い胸の痛み
・突然の息苦しさ
・意識がおかしい
・突然、言葉が出にくくなった
・片方の手足に力が入らない
などは、緊急性の高い病気の可能性があります。
こうした場合は「朝まで待とう」と自己判断せず、状況に応じて119番への連絡を考える必要があります。
大切なのは、
具合が悪くなってから調べ始めないこと。
元気なうちに、夜間や休日の医療について一度確認しておくことです。
「救急車を呼ぶほどなのか」で迷うこともある
実際には、判断が難しいケースもあります。
「かなり具合が悪い。でも救急車を呼ぶほどなのかな」
「夜だけど、朝まで待っていいのかな」
こんな場面です。
救急医療では、
救急車を呼ぶべき状態なのか、今すぐ医療機関を受診すべきなのか
判断に迷うことがあります。
だからこそ、和歌山へ移住したら、自治体などが案内している救急相談や休日・夜間診療の情報を、あらかじめスマートフォンに登録しておくと安心です。
制度や受付時間は変更されることがあります。
実際に利用するときは、和歌山県や和歌山市などの最新情報を確認してください。
「休日に開いている病院」を一つ知っておく
平日の昼間なら、近くのクリニックへ行くことができます。
問題は、
土曜日の夜。
日曜日。
祝日。
年末年始。
こういうときです。
移住したら一度、
「休日や夜間に体調を崩したら、どこへ相談するか」
を確認しておくことをおすすめします。
自宅からどのくらいかかるのか。
車ならどう行くのか。
家族が運転できない場合はどうするのか。
ここまで確認しておくと、いざというとき慌てにくくなります。
大きな病院なら、いつでも診てもらえる?
ここは注意したいところです。
「大きな病院なら夜でも行けば診てもらえる」
と思ってしまうかもしれません。
でも救急医療は、通常の外来診療とは違います。
重症度や緊急性によって対応が変わりますし、診療体制も時間帯や日によって異なります。
そのため、
「困ったら、とりあえず大きな病院へ直接行く」
と決めつけないほうがいいでしょう。
緊急性が高ければ119番。
判断に迷う場合には救急相談。
休日・夜間の診療が必要なら、その時間に対応している医療機関を確認する。
状況に応じて使い分けることが大切です。
50代からは「脳」と「心臓」を少し意識する
50代以降になると、特に覚えておきたいのが脳卒中や心臓の病気です。
例えば、
突然、片方の手足が動かしにくくなった。
顔の片側がゆがんだ。
急に言葉が出なくなった。
経験したことのない強い胸の痛みがある。
冷や汗を伴う胸の圧迫感がある。
こうした症状では、時間が重要になることがあります。
「少し休めば治るかな」
と長時間様子を見るのではなく、緊急性が疑われる場合には119番を利用することが大切です。
これは和歌山に限った話ではありません。
ただ、移住して土地勘がない時期ほど、
「どこへ行けばいいか分からないから様子を見る」
ということは避けたいものです。
家族で「もしものとき」を共有しておく
夫婦で移住する場合には、これも大切だと思います。
自分が倒れたとき、自分では説明できないかもしれません。
普段飲んでいる薬。
持病。
アレルギー。
通っている病院。
緊急連絡先。
こうした情報を夫婦で共有しておく。
そして、
お薬手帳をどこに置いているか
も、お互いに知っておく。
スマートフォンの中だけに情報を入れている場合も、家族が確認できる方法を考えておくと安心です。
一人になったときのことも考えてみる
少し先の話かもしれません。
でも50代から移住するなら、一度は考えておきたいことです。
夫婦で暮らしていても、ずっと二人とは限りません。
どちらかが入院することもあります。
一人で暮らす時期が来る可能性もあります。
そんなとき、
夜中に具合が悪くなったらどうするか。
救急車を呼べるか。
自分が飲んでいる薬を説明できるか。
近くに連絡できる人がいるか。
50代の今なら、まだ早い話に感じます。
でも、
元気だからこそ準備できることがあります。
スマートフォンだけに頼らない
今は何でもスマートフォンで検索できます。
「和歌山市 夜間診療」
「和歌山 休日診療」
と検索すれば情報を探せます。
でも、本当に具合が悪いときに冷静に検索できるとは限りません。
だから私は、
・119番を使うべき緊急時
・救急相談の連絡先
・休日・夜間に相談できる医療機関
・普段利用している病院
・家族の連絡先
くらいは、家族で分かる場所にまとめておいてもいいと思います。
冷蔵庫の横でも構いません。
紙一枚でもいい。
「もしものときに見る場所」を決めておく。
意外と、こういう昔ながらの方法が役に立つかもしれません。
移住先を見るとき、救急車のことまで考える
移住先を探しているときは、
スーパーまで何分。
駅まで何分。
海まで何分。
そんなことを調べます。
そこに、もう一つ加えてみてください。
「夜中に具合が悪くなったら、どうする?」
これは不安になるためではありません。
むしろ逆です。
あらかじめ知っていれば、必要以上に怖がらなくて済みます。
50代からの移住では、
「今、楽しく暮らせるか」
だけでなく、
「何かあっても暮らし続けられるか」
まで考えておく。
それが大切なのだと思います。
住んでわかった、和歌山。
移住する前は、海や山、買い物、交通などに目が向きます。
医療について調べても、
「近くに病院があるから大丈夫」
くらいで終わってしまうかもしれません。
でも、本当の安心はその先にあります。
夜中だったらどうする?
日曜日だったら?
自分で運転できなかったら?
そこまで一度考えておく。
そして、
「こうすればいい」
という道筋だけ決めておく。
それだけで十分です。
普段は忘れていて構いません。
でも、いざというときには、その準備が自分や家族を助けてくれるかもしれません。
50代からの和歌山暮らし。
楽しく暮らすことと同じくらい、
安心して年を重ねられる準備
も少しずつ始めておきたいと思います。
次回|医療・健康 第4回
「薬が増えてきたらどうする?50代から知っておきたい『かかりつけ薬局』の使い方」
血圧の薬、コレステロールの薬、痛み止め、目薬。
50代を過ぎると、気づかないうちに薬が増えていくことがあります。
そして病院が違えば、それぞれの医師がすべての薬を把握できているとは限りません。
次回は、薬局を単なる「薬をもらう場所」ではなく、これからの健康管理にどう使うかを考えます。



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