【医療・健康|第1回】

移住を考えるとき、若い頃なら、
「海が近い」
「自然が多い」
「家賃が安い」
そんなことに目が向くかもしれません。
でも、50代を過ぎてからの移住では、少し違います。
「病院はちゃんとあるの?」
これは、かなり大事です。
私自身、58歳で和歌山へ移住しました。
移住前は、和歌山というと自然が豊かな地方都市というイメージが強く、
「大きな病気になったら大阪まで行くのかな」
と、なんとなく思っていました。
ところが実際に和歌山市で暮らしてみると、印象は少し変わりました。
和歌山市には、思っていた以上に医療機関がある
和歌山市内を車で走っていると、内科、整形外科、眼科、皮膚科、歯科など、たくさんのクリニックを見かけます。
さらに、大きな病院もあります。
普段の風邪や高血圧、糖尿病などは近所のクリニック。
検査や専門的な治療が必要になれば大きな病院。
そんなふうに、医療機関を使い分けながら暮らすことができます。
「地方に移住すると医療が不便になる」
と単純に考えていましたが、少なくとも和歌山市内で生活していると、それほど単純ではないと感じます。
ただし、「病院がある」だけでは安心できない
ここは、実際に住む場所を決めるときに大切だと思います。
病院があるかどうかだけでなく、
「自宅から通いやすいか」
まで考えておいたほうがいいです。
今は車を運転できても、10年後、20年後は分かりません。
50代なら元気に車で移動できます。
でも70代になったとき、
「この病院まで自分で行けるだろうか」
という問題が出てきます。
だから50代からの移住では、現在の便利さだけではなく、
年を取ってからの通院
まで想像して住む場所を選ぶことが大切だと思うようになりました。
和歌山では「車」と医療の関係がかなり大きい
これは和歌山暮らし全体にも言えることですが、医療についても車があるとかなり便利です。
自宅のすぐ近くにすべての診療科がそろっているわけではありません。
内科は近いけれど眼科は少し離れている。
整形外科には車で行く。
大きな病院へ行く日は少し早めに家を出る。
そんな生活になります。
逆に言えば、車で移動できる間は、選択肢はかなり広がります。
だからこそ、
「車に乗れなくなった後をどうするか」
まで考えておく。
これは50代から和歌山で暮らすうえで、意外と重要なテーマだと思います。
50代になると、病院との付き合い方が変わる
若い頃は、
「具合が悪くなったら病院へ行く」
という感覚でした。
でも50代になると少し変わってきます。
血圧。
血糖値。
コレステロール。
腰や膝。
目。
歯。
健康診断で何か引っかかることも増えてきます。
つまり病院は、
「病気になったときだけ行く場所」から「健康を維持するために付き合う場所」
へ変わっていきます。
そう考えると、移住先を選ぶときに医療環境を見ることは、スーパーや交通の便利さを見ることと同じくらい大切です。
「かかりつけ」を早めにつくっておく
和歌山へ移住したら、元気なうちにやっておいたほうがいいと思うことがあります。
それが、
かかりつけの医療機関を見つけておくこと。
何かあったときに初めて病院を探すより、
「血圧はここ」
「歯はここ」
「目はここ」
というように、普段から相談できる場所をつくっておく。
特に持病がある人は、移住前から、
・紹介状は必要か
・薬は同じものを継続できるか
・定期検査をどこで受けるか
を確認しておくと安心です。
薬局も、意外と大切です
移住前にはあまり考えないかもしれませんが、年齢を重ねるほど薬局との付き合いも増えてきます。
病院ごとに違う薬局を利用すると、飲んでいる薬の全体像が分かりにくくなることがあります。
できれば、
普段利用する薬局を一つ決めておく。
処方薬だけでなく、
「この市販薬を飲んでも大丈夫?」
「最近、薬が増えてきたけれど大丈夫?」
「飲み忘れが多くなってきた」
そんな相談ができる薬局が近くにあると心強いものです。
50代ではまだ必要性を感じなくても、10年後、20年後には大きな違いになるかもしれません。
「元気な今」だけで住む場所を決めない
和歌山へ移住するとき、
海が見える場所。
静かな郊外。
山に近い場所。
そんな暮らしにも憧れます。
もちろん、それも和歌山の魅力です。
ただ50代からの移住なら、もう一つだけ考えておきたいことがあります。
70代になった自分が、そこで暮らせるか。
スーパーまでどう行くのか。
病院までどう行くのか。
薬はどう受け取るのか。
もし一人で移動できなくなったらどうするのか。
そこまで考えて住む場所を選ぶと、移住後の安心感はかなり違ってくると思います。
住んでわかった、和歌山。
和歌山に移住する前は、
「地方は医療が少し心配」
と思っていました。
実際に暮らしてみると、和歌山市内には日常的に利用できる医療機関があります。
ただし、本当に大切なのは、
「病院があるか」ではなく「年を取っても通える暮らしになっているか」。
50代からの移住では、今の便利さだけでなく、10年後、20年後の自分まで少し想像してみる。
それが、長く安心して和歌山で暮らすための一つのポイントだと思います。
次回|医療・健康 第2回
「和歌山へ移住したら、かかりつけ医はどう探す?50代から考えたい病院選び」
移住したあと、意外と困るのが「どこの病院へ行けばいいの?」という問題。
次回は、近いだけで選んでいいのか、大きな病院へ直接行けばいいのかなど、和歌山で長く暮らすための「かかりつけ医」について考えます。



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